このブログの最初の方に書いたと思いますが
私が英語、中でも会話を意識して勉強(に直接的にはならない)するため
英米の映画のDVDを使い、音声は言語、字幕も英語で。

さらに、その作品のセリフ集を入手し
出来る限り覚える。

そして、さらに映画を見直すこと
数百回か、一つの作品に対して。

受験、TOEICには直接的な役に立たないと思う。

しかしながら、目には見えなかったり
数値にはならないセンスは磨かれているはず。

ただし、これは「受動的な」英語に関する練習…
自己満足でもいいか(笑)

相手の言うこと等が全く理解できなければ
反応のしようがありませんからね。

この記事では、やはり苦痛を避け(笑)
発信する英語を多少でも勉強できる方法を書いてみたい。


それは日本の作品で英訳されているものを使う。

受動的なリスニングは英米の映画なりを使えば
それなりに出来ないことは無い。

しかしながら、いざ話すとなると
よほど訓練していない限り、相応しい表現は思い浮かばない。


私もです(苦笑)


長々と書きそうですから動画で。

「(この状態は、なんと)因果だ…」ってどう訳します?
どう話します?


 






先日、記事にしたアニメ「どろろ」(2019年度版)

この動画では8:40秒ぐらいから。
息子たちの殺し合いに母親である縫の方が登場。


百鬼丸へ謝罪と自身にはどうにも出来ない事を訴え続ける。

そこになぜか、琵琶法師が居て
日本語のセリフでは「因果だね…」。

「因果」…英単語をたくさんしっている方なら
思い浮かぶかもしれない。

しかし、そのままでいいのか?と。
それが普通に使われるのは分からないでしょう。

そこで、状況に応じたプロが訳した英訳を参考にする。

もちろん、状況の詳細で何通りも人によって
表現方法はあるかもしれないけど
こなれた表現なら通じるという判断。

琵琶法師のセリフは「What fate ...」

なるほど…「因果だね…」≒
「What fate ...」

せっかくなので、今度は日本アニメではなく日本映画。
有名な作品ならDVD等で発売される時点で
セリフが英訳されています。


前半の見どころになるので
最初に紹介しておきます、↓です。



未鑑賞の方にはネタバレの一部になるので
これ以下は進まないで欲しいのですが。


黒澤明監督の『七人の侍』とても有名なシーンの一つが
↓です。







シーンはこういう状況。

島田勘兵衛と勝四郎は自分たちに加わる侍を探している最中。

そんな中、たまたま久蔵が素浪人と手合わせをしている
場面を目撃。

このシーンで、日常でもたまに使うかな(?)という表現でそう訳せばいいんだ、
という英訳を知ることが出来る。

久蔵と素浪人が木刀で手合わせ終了。

素浪人は「draw」(相打ち)という結果を言うも
久蔵にあっさり否定される。
つまり、久蔵は自分の勝ちだと。

そこで、素浪人は「では真剣で勝負を」とけしかけるも
「無駄だ」と
久蔵に言い返される。

何度かやりとりがありますが
しつこい真剣勝負を挑む素浪人に「無駄だ」と言う
久蔵のセリフの決め。

「It`s a waste of your life.」



言ってみたいよね、こんなセリフ(笑)

当然、素浪人はさらに頭に血が上る。
鞘から真剣を抜き、勝負を挑む。

そこで怒り心頭の素浪人が
久蔵へ言うセリフが
「抜け! 口先だけなら何とでも言える!」

これは真剣勝負をせずとも
私たちの日常生活で言いがちなセリフじゃないですか?

「口先だけなら何とでも言える!」
をどう英訳しますか?

そのシーンを見ていれば英訳はすぐに表れますが

「Draw ! This isn`t a 
contest of words !」

なるほど…

これなど、訳すというより
先に知っておいた方がいい、と思いません?

ニュアンスは伝わりますよね。

日本語だけからこの表現に持っていくのは
よほど長けた人ではいと難しいのでは。


という今回の記事でした。